音楽:Roadside Prophet / GRAPEVINE

ただの個人的なまとめ雑記満期払い戻しです。
GRAPEVINE好きな人の目に止まって流し読みでもしてもらえたらこの上ない幸せです。


♪Arma
ホーンが涙腺にダイレクトアタック…
30代に入った僕に直撃しました。

明るく、ストレートに、今までの辛さや、大変だった事、全てを肯定してくれる。
生きている事を肯定してくれる。
そしてこれからの人生もまあ悪くないさ、
歌いながら行こうぜ、と。

アニバーサリー感が凄いですね。

物語は終わりじゃないさ
全てを抱えていく

先日のツアーファイナルで聴いた時のカタルシスときたら…
詳細はそちらのページへ←


♪ソープオペラ
レアリスム婦人と並んで超カッコイイポジの曲。
とても良い…良いよ…心地良いよ…

白いタオルが5秒で可哀想な歌。


♪shame
これも割りとカッコイイポジか。
ビクターのサイトで先行試聴できてた曲。
期待が高まっていた曲。
音少なっ

恐らく世相へのアンチテーゼ的な立ち位置。

進化していく世の中、立ち遅れる世代、
ネット上では自らの正義を振りかざし無礼な人達、
実際は対岸の火事で自分は安全だと思っている、
虚栄を張るために(我々が提供できる)フェスなんて
どうですか?

一言で言うと「残念 = shame」だよなぁ…

「出歯亀」伏線を2番ラストで回収する「女風呂へ」


♪これは水です
This is Water


♪chain
弟や友達や周りの人
先生たちはあてにならないかも
声にならないわずかなエコー

他にもキーワードが日常的と言うか
ここんところ詩的な、幻想的な、物語的な歌詞選びをする田中だけど、今回は「学校」とか「日常の孤独」とか、いつもと違う景色を見せてくれた曲。

まともなおまえらは やればできる子

なんだか劣等感を感じさせる歌詞も…


♪レアリスム婦人
イントロがカッコよすぎるだろ…
なんだよこれ…
その後もずっとベケベケベケベケベケベケと同じ音を刻むギターが良すぎるだろアニキ…
んでサビでちょいと歪むの良すぎだろ…

現れて 現れて消えるわヴォワイヤン
現れて 現れて消えるお前はオメー

また単語の意味を把握するため←に調べたのですが、
まずこの曲は「ボヴァリー夫人」という小説がモチーフだと言うこと、
ヴォワイヤンは見者、普通以上の感覚と完成を持つ人、
オメーは登場人物達だそうな。

ふぅ、疲れたのでまた今度調べますね←
ボヴァリー夫人は2016年に映画化もされているようです。観てみよう。


♪楽園で遅い朝食
きた…間奏でアニキのギュインギュインギュワォォォォォーーーン

失くしてしまったバカンスへ
熟してしまったバカンスへ
疲れてしまったらバカンスへ

ここではいつもベイカンシー

バカンスは和製英語(仏語)で「長期休暇、休養」など
反してベイカンシーは派生語な感じがしますが
意味は「空っぽ」転じて「上の空、放心状態」…

愛あるアイロニーに満ち満ちてますね。
そして言葉遊びがひどい(すごい)
大好きですこーゆーの。


♪the milk (of human kindness)
=「生まれながらの人情、心の優しさ」

全然そんな感じの歌詞ではないが、
その曲名と歌詞が反転しているところが
逆にバインらしさを感じる。

実に愚かなプレシャスワールド
← カタカナなのもバカにしてる感じが出てて良い。


♪世界が変わるにつれて
サムソナイトはスーツケースメーカーにありますが、
聖書に出てくる怪力の大男サムソンからとられたそうな。
ここに出てくるサムソナイトもそんな感じなのかな。


♪こめかみ
曲調はアルバム中1番泣きのポジ。
歌詞感は小説の1ページ系です。今回多いね。

脈を打ち出す蟀谷(こめかみ)が

浅ましく生まれ変われる気がして

フレスコの壁に見惚れた

凄いよな相変わらず。


♪聖ルチア
ラストにふさわしい爽やかな曲。
歌詞はちょい世相アイロニーも入ってるけど、
基本前向きな社会人ソング←
曲名は厳かなオーラ出してるのにね。

1曲目のArmaから、ラストのこの曲で締めるから
アルバム全体が前向きなオーラを放ってる気がする。



いかがでしたか?←

今回のアルバムは変拍子の曲もなく、英語発音に寄せて歌ってる曲もあり、いい感じに聴き流せる感じのアルバム作りでありながら、歌詞を見ながら聴くとめちゃくちゃ奥行があり、やはりボリューム満点で重めです。

前作BABELBABELが歌モノ + 実験的な曲作りが多かったのを考えると、
今回アルバム通した統一感がかなりある。

ダーク寄りのBurningTreeと、明るく爽やか寄りの真昼ストレンジランドのちょうど真ん中辺りかな。


以上、バインにハマるきっかけになった曲はOurSong、アルバムで1番好きなのはBurningTree、曲では「涙と身体」が好きな僕が全てに感謝したようなツルッとした顔してお送りしました。


気が付いたらクリスマスイブ

さよなら、さよなら