LIVE:GRAPEVINE 20th anniversary 2017 extrashow

バインのライブに行って来た。

GRAPEVINE
中学のときから聴いてるバンド。
なんで好きなのかは分からない。
自分の感覚にフイットするんだろう。

当日は会社を早退するぐらいのテンションで望むつもりが、いかんせん仕事っちゃあ予測できず来るもので。
まあ仕方ない、と思い急いで東京駅へ。

Roadside Prophet と題打たれた今回のアルバムは「道端の預言者」…あくまで力のある側の発言ではなく、道端に転がる声なき声、言うなれば社会的弱者側の発言を謳う、というもの。

蓋を開けると疲れたサラリーマンの応援ソングだったりw

20周年にもかかわらず、特別な演出もサービスも特に無い普通のライブが、このバンドの20周年を逆に強烈に印象づける。
いたってシンプルな、地道な、やりたい事をやり続けた結果が20年。

王道もあるがそれに寄り過ぎず、また奇をてらい過ぎず、ダークでシリアスなイメージがあるがそのイメージにも頼りすぎない。
いわゆるヒット曲が「スロウ」「光について」だし、ライブで1番盛り上がるのが「豚の皿」っていうところでダークなイメージを持たれない方が無理な気もするがw

※「豚の皿」…どこかの国の独裁者の歌。「豚の皿」(人の欲、汚いもの?)なるものが満たされていき、ストラディバリウスの音色に合わせて骨の旗が振られ、大きな号令が鳴る…
建物に火をつけたりもする

そーゆー歌だけではないw
「Arma」で '武器は要らない' と歌われる。
※Arma … スペイン語で「武器」を意味する
今の世の中、正直無理がある。
自分だけの武器を持て、突出したものを手に入れろ

当たり前に強要されるこの点を真っ向から否定するには訳がある
「俺達にはこれだけのファンがいる。これが俺たちの武器だ」
おそらく史上最も「らしくない」発言。
出典がどこかは分からないが、田中もそんな気分の時もあるんだろう。
(知らないだけでファンを慮る発言をたくさんしてるのかも知れないが)

ライブは到着が遅く、最初数曲聴けなかった。
暗過ぎて席が分からずなかなか座れずw
着席して、周りの人が静かでよかった。

Oursongっていうこのバンドにハマるきっかけになった曲があるんですが、それが流れた時のカタルシスは筆舌に尽くしがたいものがありましたね。

このバンドにしては珍しい、割りと直球のラブソング、かな?
なんかね、良いんですよ。
好きだの愛してるだの大事だの大切だのそーゆー歌詞は一切出てこないくせにいきなり
「君を失くすくらいなら死んだ方がマシ」
ってさ、おいおいwwくっそww刺さるwwみたいな

アンコールで名曲「光について」最後はデビュー作の1曲目「覚醒」でニヤニヤしっぱなしでしたね。
普段感情を動かさない様に生活してるので、
終始感情を動かされっぱなしの時間で精神的にどっと疲れたw心地よい疲れ。

ライブ終了後、柄にもなくバンドTシャツを買ったりして…w

ファン歴は長いがライブにしょっちゅう足を運ぶ訳でもなく、新譜を予約して買うほど逐一チェックしている訳でもない。
今回も少し生活に余裕が出てきたからライブ検索してヒットしたから行った、くらい。
ガチファンの方からしたら「なんだこいつ」だろうなwすみませんw

でもずっと聴き続けるんだろうなぁ。
だってこんなカッコイイバンド(大人向け)、そういないぜ。